「ザ・ステーキ六本木」は、やっぱりスゴかった 基本サイズが1ポンド(約450グラム)!
もともと、深夜営業のお寿司やうどんの店など、「シメ文化」が発達している六本木。「深夜×ステーキ」という組み合わせも違和感なくなじむようだ。六本木の飲食店などで働いている人が終業後に立ち寄ることも多く、朝の5時に満席ということも珍しくないという。「いきなり!ステーキ」も、5月から六本木店で深夜営業を始めたことは、先にレポートの通りである。
要望を聞き、2杯までの制限も撤廃
客足の点では、開店3カ月後の現在まで変わらず1日に平均100名程度と安定している。お客の顔を見つつ、メニューについていくつか調整しているところだ。
たとえば、お客のニーズが高い赤ワインをメニューに追加。アルコールは2杯までという制限も撤廃した。「飲食店で働いていて、終業後に来られるお客様は心身ともにクタクタになっていらっしゃいます。お酒を飲みながらゆっくりくつろぎたい、というご要望が多くあったことが、システムを変更した理由です」(河内さん)。
さらにランチタイムのメニューはこれまで、牛すじカレーのみだったのだが、6月20日からはカレーをやめ、ステーキの提供を始めた。
「カレーのファンも多かったのですが、昼もステーキを出して欲しいというニーズが高かったので、ステーキに絞りました。また、カットの技術が上がったため、牛すじカレーの材料となっていた肉の端材があまり出なくなったというのも理由です」(河内さん)。
カレーは1000円、カツカレーは1500円と、少々高いが、ランチには見合う価格。しかしそれでも、1ポンドステーキ3700円を出して欲しいという要望が多かったことで、「肉を食べる店」としての方針が指し示されたと言える。
ちなみにランチのステーキは夜と同じ価格。これも、店として勝負をかけたところだという。「値段を下げると『昼は安いものを出しているのか』と思われ、信頼を失う恐れがあります。ステーキ屋としての本質を追求する上でも、同じ料金で出すことにしました」(河内さん)。
その代わり、肉そのものへのこだわりは深化させた。ステーキに使っているのは赤身の肉、つまりオーストラリア産リブロース1種のみだが、脂身の多いところと少ないところがある。客の好みによって肉のカットを調整し、「こってりorさっぱり」を選べるようにしたのだ。「併せて、にんにくが入っていないソースも選べるようにしました」(河内さん)。
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