「ザ・ステーキ六本木」は、やっぱりスゴかった 基本サイズが1ポンド(約450グラム)!

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店舗外観。トレードマークのライオンも看板に

同店のトレードマークは野生の王者、ライオン。ライオンのように肉に食らいついて欲しい、という思いが込められている。

「ダイヤモンドダイニング」は居酒屋・レストラン73ブランド(うち30ブランドはグループ企業の運営によるもの)を展開する企業。2001年に銀座に開業した「VIMPIRE CAFE」を始めとして、コンセプトのあるインテリアや雰囲気などを売りにした店づくりが特徴だ。

新業態へのチャレンジ、そのこだわりは?

たとえば都内や名古屋、大阪などに7店舗展開されている「アリスのファンタジーレストラン」は、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」をコンセプトにしたレストラン。店内の雰囲気だけでなく「チェシャ猫のしっぽピザ」など、キャラクターをモチーフにした料理からも、世界観を楽しむことができる。「当社はもともと、こうしたエンタテインメント性の高いレストランに力を入れている会社なんです」と阿部さんは胸を張る。

「肉の味だけで勝負する」という「ザ・ステーキ六本木」のシンプルなメニュー

肉の味だけで勝負する、「ザ・ステーキ六本木」は、会社としても、新業態へのチャレンジということになる。だからこそ、「肉をガッツリ食べる店」という特徴をはっきりさせる必要があった。

提供する肉の種類においても「赤身」にこだわっている。

日本での肉ブーム隆盛のもうひとつの理由として、「肉=ダイエットの敵」という固定観念が崩れ始めたということもあるだろう。肉でも脂身の少ない部位ならカロリーが低い。特に運動をする人はタンパク源として赤身の肉を積極的に食べたほうがよいとされているのだ。

同店でも、ヘルシーで美容によいことをキャッチフレーズに、女性客へのアピールを図っている。実際、1ポンド(450グラム)あっても、さっぱりしているため女性でもペロリといけてしまうという。

ザ・ステーキ六本木の店舗の様子

このようにコンセプトを強く打ち出した同店であるが、もうひとつ売りがある。深夜帯に営業し、シメのステーキ、略して「シメステ」を奨励しているのだ。お酒を飲んだ後にはラーメンやごはんでなく、赤身ステーキを食べたほうがヘルシーである、というわけだ。

「私自身の経験なのですが、『これは二日酔いになりそう』というときでも、ステーキでしめると、翌朝体調がいいことに気づいたんです。不思議に思って調べてみると、アミノ酸がアルコール分解に働いてくれるからだそうです」(阿部さん)。

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