日本復活への「本当の経済成長戦略」を提案しよう カネを経済成長のために使うのは大間違いだ

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競馬である。

19日の日曜日は東京競馬場でオークス(3歳牝馬限定のクラシックレース、芝コース2400メートル、G1)がある。

オークスは簡単だ。要は4月に行われた桜花賞(1600メートル戦)と同じである。

距離適性など関係ない。ほぼすべての馬が、距離不安があるから超スローになり、スタミナを使う展開にはならない。

大事なのは気性で、「かからなければ2400メートル持つ」、というか、前半はジョギングのようなレース、つまり、馬が入れ込まずに、リラックスして走れるかが重要で、後半の勝負になるから、結局はマイル戦と同じようなレースになる。だから、「気性が落ち着いている桜花賞実績馬」を選べばよい。

オークスの本命は、つまらないが「あの馬」が本命

つまらないが、桜花賞馬のステレンボッシュ(4枠7番)。逆転があれば、クイーンズウォーク(1枠2番)だが、桜花賞の差(同馬は8着)は大きすぎる。

どうしてもステレンボッシュ以外を買いたければ、対戦していない馬で前走を勝ってきた馬、12日のヴィクトリアマイル(G1)で多くの人を感動させた津村明秀騎手が乗るミアネーロ(1枠1番)、良血アドマイヤベル(5枠10番)、タガノエルピーダ(8枠17番)あたりか。

レガレイラ(牝馬で2歳G1に勝利した後、皐月賞6着)も、「日本ダービー」ではなく、こちらに出ればよかったと思う。

もちろん日本ダービーを勝てば素晴らしいが、超良血だから、オークスを勝てば、それだけで繁殖牝馬としての価値はマックスとなるからだ。では、ダービーを勝てばさらに子供が高く売れるか、というと、まあ少しは高いだろうが、その程度だ。

それなら、やはり確率の高いオークスの方がよかったと思うが。前述の理由で、ダービーの方がハイペースになるから、むしろダービーの方が勝つ確率が上がるのなら、もちろんダービーでいいのだが。オークス、ダービーともに好レースを期待したい。

※ 次回の筆者はかんべえ(吉崎達彦)さんで、掲載は5月25日(土)の予定です(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

小幡 績 慶応義塾大学大学院教授

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おばた せき / Seki Obata

株主総会やメディアでも積極的に発言する行動派経済学者。専門は行動ファイナンスとコーポレートガバナンス。1992年東京大学経済学部首席卒業、大蔵省(現・財務省)入省、1999年退職。2001~2003年一橋大学経済研究所専任講師。2003年慶應大学大学院経営管理研究学科(慶應義塾大学ビジネススクール)准教授、2023年教授。2001年ハーバード大学経済学博士(Ph.D.)。著書に『アフターバブル』(東洋経済新報社)、『GPIF 世界最大の機関投資家』(同)、『すべての経済はバブルに通じる』(光文社新書)、『ネット株の心理学』(MYCOM新書)、『株式投資 最強のサバイバル理論』(共著、洋泉社)などがある。

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