作文力を鍛える「タイムリミット」は何歳なのか 大人になってからクセを直すのは大変だ

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「うちの子、4年生になったら急に国語が難しくなったと言うんです」

保護者の方からよく寄せられるお悩みです。実際、韓国の国語教育は小学4年生から難易度が上がります。3年生までは、「聞く」「話す」の技能に関する内容を聞いていればいいのですが、4年生からは、プロジェクト発表やグループ・ディスカッションなどの時間が増え、事柄を分析し表現しながら学んでいかなければなりません。

次の5年生ではロジカルな考え方が要求される単元も組み込まれており、その準備過程である4年生の国語が難しくなるのは当然です(日本では、小学3年生から筋道を立てて考える力の育成に重点が置かれている)。

国語が苦手だとさじを投げてしまう子どもが出てくるのもこの時期ですが、教育者たちは、プロジェクト発表やグループ・ディスカッションでよい点数を取るには、「筋道の通った考え方とライティング力があれば問題ない」と述べています。理路整然と考えて書ける力を早いうちから身につけておけば、国語が急に難しくなっても難なく対応していけるというわけです。

子どもには変な先入観がない

私がライティング講師を務めている教室の生徒さんたちは、たいていがお年を召した会社員や専門職、中堅公務員の方たちです。こうした十分なキャリアを持つ人たちとのライティングの授業でもっとも苦労するのは、彼らにしみついた自己流のライティング様式を断ち切ることです。大人たちがこれまで積み上げてきた習慣は、新しいライティング法を学ぶ上で大変な障壁となるのです。

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その点、子どもたちにはこうした壁がありません。子どもは知らない部分を学び、足りない部分を補うだけ。新しいことに対して変な先入観もないため、学びそのものに集中できるのです。ライティングのゴールデンタイムが小学4年生前後なのには、そういう意味もあります。

ソン・スッキ ライティング・コーチ

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1965年生まれ。大韓民国を代表するライティング・コーチ。ソン・スッキ作文センター、アイデアウイルス代表。稼げるライティングソリューションを提供し、企業と個人のマーケティングコンサルティングを担う。慶熙大学にて国語国文を専攻し、卒業後は、放送局、広告代理店、新聞社、雑誌社、女性向けポータルサイト、出版社などで経験を積む。執筆活動歴35年、ライティング指導歴20年。『150年ハーバード式ライティングの秘密』は韓国で10万部のロングセラー。

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