作文力を鍛える「タイムリミット」は何歳なのか 大人になってからクセを直すのは大変だ

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そうです。ここでもやはり、答えは1つ。ロジカルな思考力を鍛えることです。私たちは子どもたちにロジカル・ライティングを教えて、論理的な思考力を育てられるようサポートしていけばいいのです。

小学生のうちから論理的に考え、コミュニケーションができるようになれば、将来、ハーバード大卒クラスのリーダーに成長できるでしょう。もちろん、AIを上手に活用しながら。これこそが、21世紀を生きる子どもたちに速やかに施すべき教育だと思います。

頭が固くなってしまう前に

「勉強するにも、頭の中で準備ができていなければなりません。視野を広く持ち、見識も広げるべきです。読書や作文は、この勉強の下地作りにもっとも有効な手段です。下地がうまくできれば、それまでバラバラだった知識がひとつに結びついていきます。そのためにも正しく読み、スピーディに書けることが不可欠です」

韓国屈指の漢学者であるチョン・ミン教授の言葉です。多くの専門家が、幼いうちから作文に取り組ませることで、子ども自身が自分で考えて、その考えを整理し、表現して伝達することに慣れていくと述べています。

チョン・ミン教授の言うように、子どもの脳に勉強を受け入れる準備ができていれば、学んだことをすばやく理解して自分のものにできます。学校でもあらゆる教科で発揮でき、テストだって怖いものなしです。

こうした奇跡みたいなことを実現する上で大切なのは、子どもの頭が柔らかいうち、つまりゴールデンタイムを逃さないようにすることです。

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