忙しくても神社に行く人が成功者になれる理由 近所に寺院・神社があるだけで人生に好影響
もちろん、神社やお寺に参拝しても、他の参拝者の人柄を知る機会はほとんどありません。にもかかわらず、人のいい部分をより知ります。この謎について、ひとつ私なりの解釈があります。
この根拠は、拙著『成功している人は、どこの神社に行くのか?』(サンマーク出版)でおこなった1200人の調査データです。神社参拝とお墓参りの両方をする人たちには、性格に特徴があったのです。
「業績が上がり、健康な人」が実践する秘訣
人の性格の中で、「この性格の人は、採用するといい人材の可能性が高い」と分かっている性格がひとつだけあります。その性格は、「誠実性」や「勤勉性」という言葉であらわされます。
性格の基本を5つに分類するビッグファイブ・モデルというものがあります。性格をあらわす言葉を辞書からすべて拾って、統計分析をくりかえす調査研究が長年おこなわれたのですが、現在はこの5つの分類に落ち着いています。
5つの性格の中から誠実性・勤勉性に注目したのは、職業上の成績評価と最も関連するからです。誠実性・勤勉性の高い人は、会社での評価も高い傾向にあるのです。
また、誠実性は長生きと関連します。『長生きの統計学』(川田浩志著/文響社)に紹介されている、米国の国際的な疫学専門誌『アメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー』に掲載されたヘルシンキ大学の研究者らによる調査では、ビッグファイブ・モデルの5つの性格の中で、誠実性(勤勉性)のみが死亡リスクと関係。誠実性(勤勉性)が高いと判定された人たちは、低いと判定された人たちよりも、死亡リスクが30%以上低いと報告されています。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら