中山秀征が志村けんから学んだ「バカでいろよ」  "師匠"から教えてもらった明るく生きるヒント

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大先輩をお出迎えするため、僕が入り時間の30分前に現場に行くと……志村さんは1時間前に現場入りしていて、既に「変なおじさん」のメイクが仕上がっている状態でした。

僕は「しまった! 大先輩を待たせてしまった」と"バカ殿"の如く顔面蒼白。

思わず、「志村さん、どうしてそんなに早いんですか?」と尋ねると、師匠は「遅刻すると『すみません』から1日が始まるだろ。それが嫌なんだよね」と、あの照れた笑顔で一言。

大御所の「金言」に触れた僕は、思わず「すみません」と謝ってしまいました……。

この日が志村師匠との出会いとなりました。

師匠と"竜ちゃん"との忘れられない思い出

ロケはお酒を飲みながら和やかに進み、そこから、プライベートでも飲みに行かせてもらうように。

師匠が行くのは、麻布十番の大衆居酒屋や、六本木の目立たない場所にあるおでん屋など、飾らないお店ばかりで、メンバーも決まって少人数でした。師匠と竜ちゃん(ダチョウ倶楽部の上島竜兵)と3人で、何度杯を交わしたことか……。

酒席では、ドリフ時代の思い出話や、コメディアンとしての哲学など、本当に貴重なお話を聞かせてもらいました。

それだけではなく「この間、ウンコ漏らしちゃってさぁ」なんて、しょーもないエピソードから始まる下ネタを聞きながらゲラゲラ笑い合ったりも……。

3人で過ごす夜は、いつも、あっという間に時間が過ぎていきました。

ただ、師匠が50代からライフワークにしていた舞台「志村魂」の前になると、酒席での様子も少し違っていて……。

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