アンガールズ田中「4年目でブレイクした僕の地獄」 「ジャンガジャンガ」に追われる僕を救った一言

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アンガールズ田中
アンガールズの田中卓志さん (c)新潮社写真部
真面目すぎる性格なのにふざける仕事を志し、第一印象が「キモい」だった山根さんとコンビを組み、港区女子合コンの悔しさをバネにめでたく結婚。人気芸人の悲喜こもごも(悲、強め)の日常は、クスリと笑えて妙に共感。
そんなアンガールズ田中さんの初エッセイ集『ちょっと不運なほうが生活は楽しい』より「ブレイクはしたもの」を抜粋してお届けします。

最近、テレビタレントの人が心労で休業するニュースを時々見る。そういうニュースを見ると、自分が若手芸人の頃に経験した出来事を思い出す。

今から15年くらい前の話。僕が相方の山根とアンガールズというコンビを組んでから、4年目のことだ。

「売れていない芸人」としてオーディションを受ける

当時、「爆笑問題のバク天!」というテレビ番組があって、その中に、売れていないお笑い芸人が出る新コーナーが出来るというので、僕たちはオーディションを受けることになった。

そのコーナーの意図が、人気お笑い番組の「エンタの神様」に出られない、とにかく変な芸人が出るというものだったので、僕たちはショートコントのジャンガジャンガのネタを持っていった。

恥ずかしいけれど、ジャンガジャンガのネタを一応説明するとすれば、道端で人がすれ違う時に、ぶつかりそうになって避けようとしたら、同じ方向に避けてしまってグズグズになったりするような、日常生活で微妙な空気が流れてしまった瞬間を切り取って、ジャンガジャンガと言いながら強引に落とす、というもの。

ただ、そのネタは自分たちは好きだけど、先輩のお笑いライブに出た時に600人のお客さんの前でダダ滑りしていたので、全く自信が無かった。でも変なネタであることは間違いないので、オーディションに持って行ってみたら、合格してしまった。

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