―いや、もうここまでの話でりょかちさんの仕事のできっぷりがひしひしと伝わってきたのですが……兼業時代に編み出した仕事術などはありますか?
仕事をとにかく分解すること、かな。たとえば「文章を書く」というタスクであれば、「資料を調べる」「構成を考える」「書く」とか、かなり細かく分けるんです。そして、資料は会社出る前に家でやって、構成は電車でやって、会社が終わった帰り道に夜ご飯を食べながら構成をまた考えて、とかなりタスク分解していました。Googleカレンダーにそれぞれの細かいタスクを入れて、時間を想定して、その時間通りにできるか測る。
―執筆って、かなりタスク管理難しくないですか? 私、いまだに自分が文章を書き切るまでに何時間かかるかわからないですよ。
わからないからこそ、PDCAをまわして、どういう時間の性質なのかを確認して、細かく管理したい、という感じがしますね。それは兼業時代に編み出した技かもしれません。
楽しさは全部一緒
―すごい……! りょかちさんにとって、仕事の楽しさはどこにあるのでしょう?
私にとって、会社員時代のサービス作りも、ずっと続けているSNSも、コラム執筆も、実は楽しさは全部一緒なんですよ。「こういうものを発信すると、こういう反応がくる」という戦略と反応ジャンキーなところがあるんです。
―おお、反応ジャンキー。
そうです。サービスだと「こういうボタンを追加したら、こういう反応がくるんだ!」とか、記事だと「こういうふうに書いたら、こういう反応がくるんだ!」とか。企画を立てて、ABテストをする……その繰り返しが、自分の仕事のいちばん楽しいところなんです。
―しかしそれだけ土日もなく働いていたら、限界を迎えませんか……?
迎えましたね……。全然寝ずに出社したこともありますし、泣きながら原稿書いたりしたこともあった。なんかそういうときって、泣いてる理由がわからないんですよね。ただただ心がしんどい。やることの多さで目の前が包まれている、その圧迫感で、泣いちゃうんですよ。
―それはかなりやばそうな。
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