―そこから執筆にはどのように結びついたんですか?
実は、大学のときには出版社に行きたくて、だけどなかなかそこには届かなくて……だからどうにか出版業や文章で仕事する道に近づきたい、と思ってブログを書き始めました。このまま自撮り女子として消費されるのもしゃくだな、と(笑)。文章で評価されたくて、自撮り女子の気持ちをブログに書いていたんです。結局、文章を見つけてくれた幻冬舎の編集者さんが「連載をやりませんか」と言ってくれて、書籍になりました。
入社から6年間、土日連休の記憶はない
―すごい! じゃあもう新卒入社する段階ですでに本を出していたんですね。
入社してから6年間、ずっと執筆業と会社員を兼業していました。土日両方休んだ記憶は、一回もないです! もうね、土日休みたいやつは兼業するな、と声を大にして言いたい……。
―最初から限界副業エピソードだ。ちなみに土日の副業はどんな仕事をしていたんですか?
いちばん多いのは原稿執筆や記事の編集。あとは取材、編集者さんとの打ち合わせ、会食も地味に多いですね。
―りょかちさんの本業の職種はPMで、副業はライター。そのふたつの仕事がお互い役に立つようなことはあったのでしょうか?
競業規定があるので、そこには常に気をつけていました。ですが可能な範囲の中で、たとえばPMとして新しい機能を考えるとき、ライター業やインフルエンサー業で仕入れる「今若者の間で流行ってるトレンド」「インフルエンサーとしてさまざまなサービスを使っている中で感じた、次に流行りそうな機能」のような情報はすごく有効でした。
あるいは社内にはできるだけ、インフルエンサー業で仕入れたトレンド情報を伝えるようにしていました。たとえば「UXのこういう部分が今新しいトレンドです」と、トレンド情報をまとめたレポートをこまめに提出する。すると自分の副業が、社内の役に立つようにアピールできるかな、と。
―えっ、すごすぎる……! そのレポートは自主的に提出していたのですか?
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