なんか、当時それなりに稼いではいたんですけど、全然貯金がなかったんです。なぜかというと、帰ったときにポストに新しいものが入ってないと、寝れなくなっちゃったんですよ。毎日つらすぎて。「嬉しいものがないと、なんかつらい」という精神状態になってしまっていて……。だからAmazonで、なんでもいいから1日1個何か嬉しいものを買いたくて、だけど部屋に戻ると開けていない段ボールが大量にある。
兼業は孤独になりやすい
―エピソードを聞いているだけで泣けてきました。でもすごくわかる。忙しいときって、お金使っちゃいますよね。
時間がないから、タクシーも乗っちゃうし。判断力が鈍るから、高い買い物とか、ぱっとしちゃうんですよね。自分を喜ばせてあげたくなっちゃう。
だけど「お金を稼いで、そのお金で自分を癒やす」というマッチポンプは何!?と我に返りました。
―すっごいわかります……。しかもそういう話って、案外誰にもできないんですよね。
そうなんです。副業って、自分が好きでやってることだから、人に相談できないんですよね。「こんなに頑張っている」なんて友達に言っても自慢っぽく思われそうだし……。本当に頑張っていることを知ってるのは、自分だけなんですよね。体調を崩したり、眠かったりしても、自分しか知らないし、自分のせいなんですよ。
だから兼業って、すごく孤独になりやすいなあ、と思います。今はわからないけれど、当時は周りで兼業をやっている人がほとんどいなかったので、余計に孤独でした。
前篇ではりょかちさんが兼業を始めたきっかけと、限界を迎えたエピソードについて伺った。後篇では、りょかちさんに「副業を辞めようと思ったきっかけ」について語ってもらった。努力家で真面目なりょかちさんの、とてもキラキラしているように見える「副業」の裏側にあるものとは? 現代の「副業」について考えるきっかけになったら嬉しい。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら