「稼いでも貯金ゼロ」彼女が"副業で消耗"した事情 大手IT企業とインフルエンサー両立の裏側とは?

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実は新卒時の上司が、そのレポートをすごく褒めてくれたんです! そのとき、こういうふうに副業の情報が皆の役に立てるといいのか~と学んだのは大きかったです。

……実はけっこう新卒時に私への風当たりが強かった時期があったんですけど、上司が「りょかちの視点はいつも勉強になる」「こういうレポートがあるとありがたい」とFacebookで言ってくれて。それ以来、風向きが変わった気がします。応援してくれる人が社内にいるということ、副業が本業に役立っていることを見えるところで言ってくれる人の存在はとても心強かったことを覚えています。

いい意味でもわるい意味でも、ちょっとした有名人

―風当たりが強かった、というのは、りょかちさんの副業に対して?

やっぱりIT企業という業種柄、SNSに詳しい人が多かったので、そのなかでは「りょかち」という名前はちょっとした有名人だったみたいで。なんというか、ちょっと変わったやつ、いい意味でもわるい意味でも「みんなが知ってる新卒」としてネタ的に扱われることは多かったです。

――きっと副業する人やインフルエンサーが増えてきた今より、りょかちさんが新卒だった当時のほうが、ずっと風当たりは厳しかったですよね……。想像するだけでつらい。

「中途半端、どっちも本気でやってるの?」「〇〇さんがきみの悪口言ってたよ」みたいなことを言われることはありましたねえ。そんなことわざわざ言ってこなくていいのに、と思ってましたけど。今みたいに兼業が当たり前の時代じゃなかったので、立ち居振る舞いにはかなり気を付けてました。

―立ち居振る舞いというと?

基本的に副業って「本業以外にリソース使ってんでしょ」と思われるところが、一番のネックなんです。だからこそ、社内にいかに応援してくれる人をつくるかが重要だな、と思っていました。

たとえば自分がインフルエンサーとしてもらったWebサービスの招待コードを、社内でお世話になっている人に渡したり。あるいは社内の人の名前をできるだけ記事にあげさせていただいたり。それで、「この記事で名前をあげさせていただきました」って送ったり。細かいですが、そういうところで信頼ポイントを稼ごう、と頑張ってました!

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