といっても、6つのUSBポートを持ちながら、電源コードを除く大きさは99×70×26ミリしかない。しかも100〜240ボルトの電源入力に対応しているめ、電源プラグの変換ケーブルや変換タップさえあれば、世界中どこに持ち込んでも使うことができる。
筆者の場合、この6ポート/60ワットタイプを自分の仕事部屋に2個、寝室に1個常設している。さらにもう1個を出張用の必須アイテムを収めたインナーバッグに入れておき、ホテルの部屋に到着すると真っ先に接続しておく。海外出張用のスーツケースには常に入れっぱなしだ。
使い方は簡単、ノウハウは不要
さて、ここまでは”たくさんUSBポートを持っている”充電器の説明であって、どのメーカーの製品でも同じこと。冒頭でもお伝えしたように、類似する製品もいくつかある。にもかかわらず気に入ってAnker製品を何個も買っている(これまで異なるバリエーションも含め8個も購入している)理由は、使用時のノウハウが不要なことだ。
実はAnkerが当初発売した多ポート充電器は、ポートごとに”iPhone用”、”iPad用”、”Galaxy用”といった具合に、用途ごとに微妙に異なるスペックが割り当てられていた。機器によって特殊な結線がなければ急速充電できない場合などがあったためだ。現在はそうした”うまく充電できない”リスクは減ってきているものの、一方で接続する機器が必要とする電流量などにもバリエーションがある。
しかし、シリーズ第2世代のモデル以降には、Power IQという充電相手の種類を問わず、万能的に最適な給電を行う機能が搭載されるようになった。どのポートにどんな機器を接続しても、それがUSBに対応した充電機能を持つでのあれば充電できる。制限と言えるのは「ポートごとの最大供給電流」と「充電器全体の給電容量」の二つだけだ。
USBポートは電圧が5ボルトと決められているが、本シリーズは各ポートごと最大2.5A(アンペア)までの給電が可能だ。USBの規格上の給電能力は最大500mA(ミリアンペア)なので最大5倍速で充電できる(実際にどのぐらいの速度になるかは接続相手次第)。すなわち(5ボルトを掛け合わせて計算すれば)1つのポートごとに12.5ワットまで給電可能なわけだ。さらに6ポートの合計出力電力は60W となる。ポートあたりの平均では、1A以上を給電できるわけで、なかなか能力の高い急速充電器といえる。
Ankerは他にも5ポート/40ワットなどのバリエーションモデルを揃えているほか、カラーバリエーションとして白と黒が用意されている。ややサイズが小さいため、充電能力やポート数に不満がないならば、出張用などにはそちらを選んでもいいだろう。同シリーズには、電源プラグ内蔵の2ポート充電に対応したモバイル型急速充電器もあるので目的ごとに選ぶといい。
以前は複数の充電器をいくつもコンセントにつなげて充電していたが、本製品を導入したことで、USB対応機器の充電管理が格段にやりやすくなった。価格も手ごろなので多くの人にとって買い求めやすい製品といえるだろう。
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