なぜ若者は怒られると過剰に反応してしまうのか 上司にとって「怒らない=最適解」になる病理
「怒られない若者たち」の裏にある事情
当たり前だが怒る(怒られる)というのは古今東西世にあふれる普遍的な現象だ。そして誰しも、怒られるのはイヤだ。だが現代の若者は、怒られなくなっている。リクルートワークス研究所の調査によると、「新入社員期に上司・先輩から一度も叱責されなかった」割合は、約20年で9.6%から25.2%まで上昇している。
なぜだろうか。普通に考えたら、優等生は怒られないし、悪ガキは怒られる。世の若者は良いヤツばっかになったのだろうか。
違う。明らかに、オトナが怒らなくなったのだ。つまり怒られなくなったのはZ世代のせいではなく、オトナの事情なのである。
怒るということが社会規範として否定されつつある、という流れは見逃せない。アンガーマネジメントという概念が流行るように、怒る人はそもそも間違っていて、なんかの病気かもしれなくて、人前で怒ること自体が恥ずかしいし避けられるべきだ、という志向がますます定着している。



















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