「成果を出せない上司」は発酵を学ぶといい理由 答えのない不確実な時代のチームマネジメント

日本の発酵と西洋の発酵
味噌、醤油、清酒など、多くの日本の発酵食品は、麹菌、酵母、乳酸菌の3種類の微生物の相互作用によって行われます(この仕組みを専門用語で並行複発酵といいます)。そして、醸造家は、複数の微生物が働きやすい環境を整えていくところに特色があります。
それに対して、ワイン、ビール、パン、ヨーグルト、バター、チーズなど、多くの西洋の発酵は、酵母、あるいは乳酸菌などの単一の微生物による発酵です(これを単発酵、あるいは単行複発酵といいます)。そのため、酵母や乳酸菌という単一の微生物をどうコントロールするかという点に焦点があり、微生物間の関係性という概念は強くありません。
これを、少し概念的な観点からも見てみましょう。