「1浪早大中退」学歴捨てた彼が歩む"VTuber"の道 予備校の寮生活を通して人生観が変わった

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ナポ・レボリューションさんは鹿児島県で生まれ育ちました。道端の草や、虫を食べるなど、小さいころからやんちゃで変わり者だったそうです。勉強に関しては、本を読むことが好きで、成績は悪くはなかったようです。

「幼いころから本が好きでした。その中でも生き物に関する書籍が好きで、将来は生物に関する勉強がしたいと思っていました」

そんな彼は県内の中堅高校に進学し、周りの生徒たちも大学に進学する環境だったそうです。

「(学力的に)そんなに上のほうの高校ではなく、自分の成績もそれなりだったのですが、高校2年生くらいでちゃんと勉強をし始めて、模試の成績は学年で1位、定期試験では2~3位を取ることもできました。ただ、提出物を出さなくて、先生にもあまりよく思われておらず、評定はよくなかったです」

彼は地頭こそ悪くない生徒だったそうですが、遅刻をしてしまったり、先生との関係性が悪かったりと、いわゆる「厄介な優等生」として扱われていたと振り返ります。

親に対して反発する気持ちもあった

また、親との関係性もあまりいいものではなかったと語ります。

「当時、親との関係があまり良好ではありませんでした。わりと教育熱心な家庭だったので、私自身がそれに対して反発したい気持ちもあったのだと思います。

そんな事情もあり、大学に進学したら、地元を出たいと考えていました。親が地元を離れても許してくれる大学は、東大や京大といった、偏差値が高い大学だろうなとも考えていました」

そして彼は、京都大学の農学部を第1志望にすることに決めました。

「田舎の環境だと『東京に行く』と言っている周囲の友人が多かったので、彼らとは違う進路を選びたかったんですよね。また、当時『もやしもん』という生物系の漫画にハマっていたのもあって、生き物について大学で勉強するなら、京都大学の農学部が最適な環境だと思ったことが大きかったです。

私はその辺にいる虫の味が気になって、捕まえて食べてしまうような人間なのですが、京大だったらそういう人も受け入れてもらえるかなと思ったのもあります(笑)」

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