部下と上司の関係「ちょいゆる感」が実は重要な訳 「フラットな間柄」がもたらす意外な効果とは

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これらからイメージしていただいた、「メンバーが主体的に行動し、仕事のやりがい・達成感を得られるチーム」は、どうすれば作れるのかをお話ししていきます。

大切なのはメンバーの「自己決定感」

「メンバーが主体的に行動し、仕事のやりがい・達成感を得られるチーム」の条件にある「自分で決めた感」は「自己決定感」です。メンバーにこれを感じてもらうには、1人ひとりの発言量が多くなければなりません。

そのためには「ここでなら、自分の考えをいくら発言しても大丈夫。否定されたり、あいつはダメだと言われたり、思われたりしない」という「安心感」があることが前提です。

このような安心感を持ってもらうためには、「つねに安心で安全である」という雰囲気を作る必要があります。

そこで目指すのが、フラットな関係作りです。

役職や社歴によって、目上・目下がはっきり分けられていると、目下の立場にいる人からは、目上の人に対して発言しにくくなります。

もちろん、組織ですから、役職や社歴の違いはそれぞれありますが、それによって発言をためらわなければならない環境にしないことです。

特にリーダーは、メンバーにとって目上の立場にいる人です。

ですからリーダーから率先して、「何を発言しても大丈夫、否定したりせず、メンバーの意見を尊重する」といったフラットな関係を作る必要があります。

フラットな関係作りとは、メンバーにとって、リーダーやほかのメンバーの顔色をうかがう緊張を強いることがない、いわば“ちょっとゆるい雰囲気”作りです。

この“ちょっとゆるい雰囲気”ができあがっているからこそ、メンバー1人ひとりが活発に発言できます。その結果、1人ひとりの発言量も増えていきます。

だからこそ、「自己決定感」を持てます。

そのためメンバーの納得感が高くなり、「仕事が楽しい」「自分からどんどん行動したい」「次もまた自分のアイデアを出したい」「次の企画会議が待ち遠しい」と感じることができます。

要は、メンバー1人ひとりのモチベーションが高まっている状態です。

こういう「場作り」「雰囲気作り」をすることも、リーダーの役割だと考えています。

次にいよいよ、「メンバーが主体的に行動し、仕事のやりがい・達成感を得られるチーム」におけるリーダーの姿についてお話ししましょう。

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