部下と上司の関係「ちょいゆる感」が実は重要な訳 「フラットな間柄」がもたらす意外な効果とは

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もしかしてあなたは、「そんな態度だとメンバーになめられて、むしろよい関係が築けないのでは?」と考えているでしょうか。

そんなことはありません。

メンバーが話しかけやすく、何を話しても否定されないと感じられる柔らかい雰囲気を醸し出しながらも、仕事や成果に真摯に向き合っていれば、一緒に働いているメンバーには、その思いはちゃんと伝わるものです。

私も会社員時代に、特に説明をしなくてもメンバーが「あのリーダーはただ話しかけやすいフラットな人じゃない。仕事には真摯で厳しい」とわかってくれていたな、と感じた経験があります。

自分は「ロジカル」か?

それでは、リーダーに求められる2つの要素のうち、自分にはそのどちらかが足りていないと感じている場合に、どのように身につければいいのでしょうか。それをお話ししましょう。

リーダーとしては、チームのメンバーとともに会社から与えられたミッションをクリアする必要があります。

まずは自分自身で、「そのための目的は何で、手段は何か」「具体的に、何人で何をするか」を、明確にイメージできるかどうかを考えてみてください。

つまり、何か仕事をする際に、「目的」と「手段」を切り分けて明確にする必要があるということです。

しかし、「目的」と「手段」を明確にしないまま仕事をしているケースは、世の中でよく見られます。目的が何かもわからないまま、「これをやれ」と言われたからやるという、ただ誰かの指示に従うだけの仕事の仕方です。

「これをやれ」の「これ」とは、「目的」ですか、それとも「手段」ですか? 「手段」だとしたら、「目的」は何でしょうか?

「目的」と「手段」を切り分けるとは、それをはっきりさせることです。

たとえば、「Aという商品の売上データをまとめてください」と指示されたとします。

この指示は、A商品の売上を把握するという目的のために行うのですか? それとも、その売上データを他社の競合商品のデータと比べて、新たな戦略を練るという別の目的がありますか? そのために、まずはA商品の売上データをまとめるという手段が必要だということでしょうか?

もし、A商品の売上データが、別の目的のために必要な手段であるなら、最終的な目的は何かも皆がわかるようにしておきます。

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