「一期一会」の理解度にマネジャーの実力差が出る できる上司は自然とやっている仕事依頼のコツ

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「実は私もわかってないんだ。一緒に考えないか?」

「そうなんですね。お願いします」

この共同作業によって「見通し」が立つと、仕事の進行がより明確になり、部下も自信を持って取り組むことができる。

「反省の気付き」を減らして「発見の気付き」を増やす!

人が成長するのに「気付き」は重要な要素だ。一つの仕事に対して質の高い「気付き」を数多く得ることができれば、より速く育つことだろう。常に「一期一会」の教えを守るのだ。

本を読むときも、講演を聴くときも、商談を行う際にも、常に「一期一会」の精神で「見通し」を立てて臨んでいれば、毎回質の高い「気付き」を得られる。

「気付き」には2種類ある。

事前に見通すことができなかった質の高い気付きを「発見の気付き」と呼ぶ。反対に、事前に予想可能なものや当たり前の事柄に気付くことを「反省の気付き」と呼ぶ。

「反省の気付き」ばかりで、「発見の気付き」が少ないと成長も遅くなる。仕事をしていても楽しくないだろう。「とりあえず依頼」が問題なのは、予測可能なはずであった「反省の気付き」が増えるからだ。

反対に、質の高い見通しを立てることで「反省の気付き」を減らし、「発見の気付き」を増やすことができれば、成長スピードは速くなる。「タイパ」を重視する若者にとっても、望ましい姿だ。

だから質の高い「見通し」を立てることが大事なのだ。「一期一会」の教えを守り、「見通し」のレベルを上げていくことで、「反省の気付き」は減り、自然と「発見の気付き」は増えていく。

横山 信弘 経営コラムニスト

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よこやま のぶひろ / Nobuhiro Yokoyama

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。『絶対達成マインドのつくり方』『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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