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ライフ #休養学

「幸せな人生イベント」になぜか疲れてしまう理由 元気がなくなるメカニズム「休養学」博士が解説

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  • 片野 秀樹 博士(医学)、日本リカバリー協会代表理事
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私たちにストレスを与えるものは「ストレッサー」と呼ばれます。ストレッサーには大きく分けて、次の5種類があります。

■物理的ストレッサー
暑い、寒い、うるさい、人ごみがすごい、日差しがまぶしすぎるなど、肉体に物理的なストレスを与えるもの

■化学的ストレッサー
公害、薬物、化学物質が与えるストレス。アルコールあるいは薬物の副作用、タバコのニコチンなどが含まれる

■心理的ストレッサー
不安や緊張や失望、悲しみなどの感情を自分に与える出来事のこと。結婚や昇進、進学、仕事や学業での目標、ノルマもこれに当てはまる

■生物学的ストレッサー
新型コロナウイルスに代表されるような、ウイルスや細菌など。花粉症の原因となるスギ花粉もこちら

■社会的ストレッサー
家族関係、友人関係など人間関係や、お金など経済的な問題がもたらすストレス

疲労とは、本来の活動能力が下がった状態のことを指します。

これらのストレッサーがどのようにして活動能力を下げるかというと、たとえば100mを走ると、体は熱を出しますから物理的ストレッサーの「暑さ」がストレスとなり、疲労のもととなります。また、運動すると体内に活性酸素が生み出されますが、これは化学的ストレッサーの一種です。

計算テストや面接などは、それ自体が心理的ストレッサーの「不安」「緊張」に該当しますが、さらに、脳をフル回転させると、体内に熱が生じ老廃物が生まれます。これは化学的ストレッサーに相当します。

どうでしょうか。思ったより広い範囲に、私たちを疲れさせるストレッサーが存在することがわかりますね。特に現代社会では、日々ストレッサーに囲まれて生きているようなものです。

ストレスは生きる張り合いでもある

本来、ストレスは悪いだけとは限りません。ストレスが生きる張り合いになることもありますし、ストレスがないとそれに耐える力は養われません。

問題はストレスが過剰になることです。

私たちの心はゴムボールのようなものだと想像してみて下さい。ゴムボールを指で強く押すと、ボールは凹みます。このときボールに外からかかる力がストレッサーです。ストレスを受けてボールは変形しますが、ボールには外から加わる力を内側から押し返そうとする力があります。この内側から押し返す力をストレス耐性といいます。

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