説明しにくい気持ちを上手く伝える魔法の言葉 仲間の輪に入りづらい子でもスッと入れる話し方

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「『悲しい』とか、『うれしい』みたいに、言葉にできるんじゃないの?」と思うかもしれないけど、きみが思っている「うれしい」と、ぼくが思っている「うれしい」が、まったく同じかといったら、ちがうよね? それに、きみが今日「うれしい」と思ったことと、1年前に思った「うれしい」も、まったく同じではないと思うんだ。

その「うれしい」のちがいを言葉で説明するとなったら、けっこう大変だよね。だから、気持ちというのは、かんたんに説明できるものではないということを、まずは覚えておいてください。

言葉足らずでも大丈夫

それでも、どうしても自分の気持ちを伝えたいときや、伝えなくてはならないときがあると思います。「悲しい」とか「うれしい」といった言葉で言い表せないようなモヤモヤした気分だったり、「うれしいけどさびしい」みたいな、2つの気持ちが混じっていたりするときは、どうやって伝えればいいのか悩むかもしれません。

そんなときのための、魔法の言葉があるんです。それは「うまく言葉にできないんだけど」です。

これをつけて話すことで、相手は「きっとうまく説明できないけど、一生懸命話そうとしているんだな」と気づいてくれます。そして、あなたの説明が言葉足らずであったとしても、「もしかして、こういうことなの?」と、相手が言葉を付け加えてくれることもあります。

その後は、「なんとなくこんな感じかな?」「でも、ほかにはこういう気持ちもあるかもしれない」「いや、そうじゃなく、別の気持ちかもしれない」といったように、ぼんやりしていても、できるだけ自分の気持ちに近い表現で伝えるようにしてみてほしいんだ。

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気持ちはもともと伝えにくいものなんだから、1回で決めつけるような言い方はしなくても大丈夫です。まずは、「かもしれない」という感じで、思いつく限りの気持ちを表す言葉を口にしてみます。

そうすると、相手も「つまり、○○って気持ちなの?」「わたしが○○のときの気持ちと同じかな?」なんて、いろいろと考えてくれたりします。そこから、「たしかにそういう気持ちかも!」と気づけたりします。

そうやってやりとりしているうちに、だんだんと自分でも気持ちを深く理解できるようになって、「こういう気持ちだったんだ」と、はっきりとした言葉で説明できるようにもなりますよ。

POINT 気持ちを言葉にするには、いろいろ言葉を試してみる

齋藤 孝 明治大学教授

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さいとう たかし / Takashi Saito

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。ベストセラー著者、文化人として多くのメディアに登場。著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社)、『読書力』(岩波書店)、『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)、『質問力』(筑摩書房)、『語彙力こそが教養である』(KADOKAWA)、『読書する人だけがたどり着ける場所』(SBクリエイティブ)ほか多数。著書発行部数は1000万部を超える。

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