睡眠時間を削ってでも勉強するべきなのか 30代になると体力的にキツイ!

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睡眠時間の調整を含めて、いろいろと経験をする中で、自分なりの仕事のスタイルを確立すればいいのです。わかりやすい方法論(たとえば睡眠時間の削減や専門学校に通うということを含めて)に解決策を見いだし、自分と合わない方法に無理にはめようとする人は、いつまでも自分自身の仕事に対する燃費と馬力が上がらないのではないでしょうか。

ハードな日々を送っていた30代前半

ちなみに、私自身は、かなりハードな日々を送っていた30代前半までは、確かに睡眠を削っていました。当然ですが、仕事においてできる人になるには「よい経験と投入時間」の掛け算を意識する必要があります。いつまでに何を成し遂げるか、という時間軸をどの程度に見るかによって、当然、その方程式の両辺を調整することになります。

ですから、できるかぎり早く周りにキャッチアップして追い越したい、と考えていた若い頃の私にとっては、誰にも負けないための時間と経験をすることが必要でした。両辺を極限まで高めることを、その当時の人生の優先順位としたわけです。

その頃は休息という概念を持たないようにしていました。油断するとダメになることがわかっていたからです。勤務先はいわゆる赤日は普通の出社日でしたし、土日も仕事という前提で、すべての予定や優先順位を組んでいました。

むしろ当時は周りより遅れているという恐怖心すらあったので、休んだとしても頭は休まりませんでした。仕事や勉強をしていないことがストレスになる、だから移動時間でもお風呂の時間でも何かしらインプットをするということを、極限まで追求していたのです。

その中でも、たとえば日曜は早めに切り上げるなどの工夫はしていたつもりですが、当時は仕事を覚えて成長することが何よりも楽しかったので、苦痛に感じたことはありませんでした。むしろもっと仕事や勉強をしたいくらいでした。

主体性があった、ということなのかもしれません。自分が自分に課したことであれば、多少の困難は乗り越えられるということです。しかし体力が元からあったかというと、そんなことは決してありませんし、まぁ無理をしていたから20代中頃に血を吐いたのでしょう。

自分で期限を設けて集中する

それでもずっとこのスタイルで行くわけではなく、「投資期間のみ」このスタイルで、と自分の中で期限を区切っていたので無理ができたのだと思います。要は努力のその先をいかに自分でリアルに想像し、感じることができるか、ということなのでしょう。

その先がリアルに感じられれば、おのずと踏ん張れるでしょう。しかし、そうでないかぎりは努力する方向性が間違っているのかもしれません。いくらやっても先が見えない状態では、さすがに続きませんから。

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