睡眠時間を削ってでも勉強するべきなのか 30代になると体力的にキツイ!

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そうしますとやはり時間の投入という軸だけでなく、どんな経験をしているか、つまり「努力の方向性」を考える必要もありますし、いつまでにどんなことを成し遂げるのか、という時間軸の設定が必要です。

時期によってスタイルを変える

時間軸の設定という側面で私の例を挙げますと、35歳くらいまでは仕事に圧倒的な時間を投入する、そしてそれ以降はプライベートの時間を確保することも含めて、徐々に収穫期に入る、と考えていたので、今現在は当時のスタイルとは変えた形での仕事のスタンスを取っています(3カ月以上連続出社なんて荒業はもはや駆使していません)。

もちろん現在も成長期ですので、決して手を抜くという意味ではありませんが、人生における仕事以外へも目配せをようやく開始した、ということです。

もちろんこれは私の例でしかなく、このやり方がたまたま私に合っていたにすぎません。このスタイルがご自身に合えば取り入れればいいですし、そうでないかぎりはいろいろなやり方を試してみるべきです。

ただ、一般的には、やることの優先順位を明確にして、たとえば今、仕事に注力するべき時期なのであれば、仕事とは関係のないほかの事項を、少なくとも短期的には排除することで時間を確保することが求められます。

社会人にとっての仕事や学びに充てる時間は、どうしても時間的制約がある中で、という状態になるかと思います。そのため、極端なメリハリを設定することが必要なのです。繰り返しですが、優先順位はその時々において変化させればよいわけですから、自分の中で人生の大まかなストーリーを構築できるとよいでしょう。

これは口で言うほど簡単ではありません。なにしろ学校の勉強とは異なり、人生もキャリアもひとつの正解があるわけではありませんので、自分自身で試行錯誤しながら正しい方法を見つけることが求められます。

Best matchさんの文章を拝見するに、睡眠を削ることで効率が下がるのであれば、やはりその方法は合わないのでしょう。であればほかの方法を見つける努力してください。

年齢を考えると仕事一筋だけではいけない時期なのでしょう。休むときは休む、仕事に集中するときは集中する、というメリハリをご自身の中でいかにスタイルとして確立するかが大切なのではないでしょうか。

今現在の自分にとって優先順位を高めるべきことは、将来にも重要なことです。長期的な目線を忘れず、短期的な方法論としては自分が継続できるやり方を見つける、そんな柔軟性が求められます。

ちょっとした工夫をすることでご自身にあったスタイルは見つけられると思いますので、ぜひ試行錯誤してみてください。その先にbest matchさんにとっての幸せをつかみ取れることを願っています。 

※安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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