次は子ども服に参入「ワークマン」はどこへ行く "女子"を大量出店、カジュアル業態を3割へ拡大

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「ワーク系(作業服)とアウトドアの市場は天井が見えてきた。女性を中心とする一般客の拡大余地は大きい」(土屋専務)

ワークマンキッズでは8800円のランドセルも取りそろえる。6月からECで展開予定(記者撮影)

客層拡大戦略を進めるうえで、ワークマンが推進力にしようとしているのがワークマン女子だ。子ども服の品ぞろえを拡充することで新規客の獲得はもとより、既存客のついで買いも期待できる。

ワークマン女子で子ども服を扱うことは、買い上げ点数・客単価の双方の引き上げにつながるとみている。

期待を背負うワークマン女子だが、「コア商品が育っていない」(土屋専務)という課題もある。ワークマン女子の既存店売上高は、今2024年3月期第3四半期累計(2023年4~12月)で前年同期比11.8%減に沈んだ。新店が好調な一方で、継続的なリピーター客を取り込めていない。

ワークマン女子は年30出店を計画

来店頻度を高めるために、2つの軸でコア商品の育成に力を入れている。1つ目が下着などのインナー類で、旭化成アドバンスと共同開発した冷感肌着シリーズなどを展開。2つ目がトレンド商品の投入で「2023年秋冬で短納期・少量生産の15モデルを作ったうち、3~4モデルはヒットして量産品化まで持っていけた」(土屋専務)と手応えを感じているという。

さらにカジュアルシューズや子ども服など一般向け商品を拡充したことで、本格的なワークマン女子の出店拡大に自信を見せる。ワークマン女子・カラーズの店舗数は2023年末時点で44店舗だが、今後はワークマン女子でフランチャイズ(FC)店を中心に毎年30店舗程度の出店を計画する。

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