また、親にとってもこぼさないでいてくれた方が、掃除も洗濯も楽になるという2つ目のメリットも潜んでいます。
良かれと思って潰してしまう「好き」の気持ち
「あなたは本当になんでもできるわねぇ、すごいわ! かけっこもクラスで1番だったから、次の走り幅跳びも1番になれるね。楽しみにしてるね!」
運動が得意な息子を褒める母親。一見素敵な親子関係に思えます。
でも実はこの褒め方、長期的に見ると自信を喪失させ、精神的な発達に悪影響を与えてしまう可能性があるのです。
母親は子どもが喜ぶと思い、悪気なく一生懸命褒めていますが、実はこんな問題点が潜んでいます。
このように、本来はかけっこが大好きだったはずの息子の「好き」も奪ってしまうことになり、「母親の期待に応えたいから頑張る」といった本来の目的とは異なったものに変化してしまうのです。
「自分で考える力」を育むために大切なことは、子ども自身が「自分がどうしたいのか」を考えられること。すべてのベースはここにあります。
「ママが喜ぶから」、これももちろん立派なモチベーションにはなるのですが、一時的もしくは短期的な動機づけになる可能性が高く、「自分で考える力を育む」という点には合致しないのです。
自分で見つけた好きの気持ちや、自発的にやりたいと感じていたことが、母親からの愛の込もった何気ない一言で消されてしまうとしたら、こんなに残念なことはないと思いませんか?
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