IT企業から独立したエンジニアに起きた「悲劇」 フリーランスには様々なリスクがつきまとう
「会社を辞めたい」と思っている方のなかには、「フリーランスになろう」「独立したい」と思い、特定の組織に属さない働き方を視野に入れている方もいらっしゃるかと思います。
しかしながら、「準備もせず、勢いのまま今すぐ辞めようとすると、数々のリスクが襲ってくる」と、フリーランスの支援を長年続けている税理士の廣岡実氏は言います。
今回はその例として、独立して1年目のAさんに起こった悲劇を、廣岡氏の著書『お金の管理が苦手なフリーランスのための お金と税金のことが90分でわかる本』より一部引用・再編集し、様々なフリーランスのリスクについて解説します。
IT企業から独立したAさんに起こった悲劇
IT企業から独立したAさん。
Aさんはもともと社内ではエース的なエンジニアとして実力と人脈があったので、独立後すぐに仕事の依頼が舞い込み、外注も雇って仕事を回す順調なスタートを切りました。
そんなAさん、初年度の6月に住民税の請求が50万円近く来ました。
住民税は前年度の年収に対して翌年にかかってきます。年収800万円近くあったAさんにとって、この住民税の額は仕方がないものの、心の準備がなかったAさんは驚きました。しかし、退職金などの蓄えもあったため、無事払い終わりました。
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