IT企業から独立したエンジニアに起きた「悲劇」 フリーランスには様々なリスクがつきまとう

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それに対し、フリーランスは翌年に税金の支払いがありますから、調子に乗って手元にあるお金を使い過ぎてしまうと、先のAさんのように、税金の支払いの段階になってから「資金が足りない!」ということになりかねません。

下の図は、税金の支払いスケジュールです。この図を見ると、毎月のように何らかの税金の支払いがあることがわかります。

フリーランスは3月の確定申告で前年1年間の所得を計算し、その年の3月以降に各種税金を納める、という時間差が生まれます。

税金スケジュール
(画像:『お金の管理が苦手なフリーランスのための お金と税金のことが90分でわかる本』より)

独立起業の最初の試練

つまり、銀行口座にいくら残高があったとしても、税金の支払いが済むまでは実はまだ本当の意味で自分のものになっていない、という感覚を持たないと、支払う分のものまで使ってしまうということになりかねないのです。

人によっては税金専用の口座を作り、入金があったら一定の金額を税金専用の口座に入れている人もいます。使わないようにするための自己防衛策ですね。

1人フリーランスだったらそこまでする必要がないと思いますが、売上が増えて入金や出金が増えてきたらそのぐらいの対策は必要でしょう。

Aさんの例にもあったように、会社を辞めてフリーランスになる場合は、初年度に、前年度の収入に対しての住民税や国民健康保険、国民年金の支払いがやってくることに注意が必要です。

フリーランス1年目の場合、Aさんのようにすぐに新しい仕事が入る人は稀でしょうし、事業が思ったほど軌道に乗らないこともあるでしょう。

それでも、税金はやってきます。

独立起業の最初の試練といってもいいでしょう。

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