
寺の多くは住職が「経営者」になっている
そもそも寺の税金とはどうなっているのだろうか?
寺の税金というのは、ちょっと複雑な形態になっている。寺というのは、ほとんどが宗教法人という組織になっている。そして寺(宗教法人)の宗教活動には、税金はかからない。寺の主な収入は、お布施や戒名料などだが、これには税金は課せられないのである。それらは宗教活動だから、寺本体には税金がかからないことがほとんどなのだ。
そして寺の住職というのは、その寺(宗教法人)から雇用され、給料をもらっているという形になっている。そのため、その給料については、一応税金がかかることになっている。つまり寺の住職は、税務上はサラリーマンにすぎないのである。
住職はその寺の収入の中から、毎月決まった額を給料としてもらうことになっている。その給料には当然税金がかかり、寺は会社と同じように住職の給料から税金を天引きして、税務署に納めなければならない。
しかし寺の多くは住職が「経営者」となっており、会計などは住職の意のままである。
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