「理不尽に怒る人」に出会ったら思い出すべき言葉 大谷翔平にも影響を与えた成功をつかむ教え

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

これらは、自分の仕事に責任を持ちなさい、ということでしょう。

まずは自分がどう思うかをしっかりと確立した上で他の意見を取り入れ、よいと信じた道に進むことが成功につながります。

“コップに入ったゴミを「縁があるから捨てずに飲もう」と思うかい?”
“知らない人の言うとおりにする人は、ばか以上のお人好しですよ。”

これらは、自分の心の中に必要なこと以外は取り入れなくていいのだ、と教えてくれる言葉です。

“いい言葉に動かされるならいいんですよ。けれども、消極的な言葉に動かされたら元気がなくなっちまう。燃えようとする火に水をぶっかけるのと同じ結果がきちまうんです。”

必要な情報や価値ある情報はごくごく限られているということ。なにか情報に触れたとき、一度その必要性を精査して、仕分ける癖をつけて、不要なものを心の中に入れないようにしましょう。

多くの経営者が中村天風に助言を求めながらも、それぞれが自身の事業でかけがえのない地位を築くことができたのは、まさに、この考え方があったからといえるのではないでしょうか。

可能性を信じ、揺るがざる信念を持って邁進する

さらに、モチベーションについても中村天風は語っています。

“私が「欲をお出し」と言うのは、「高級な欲望を出しなさい」ということなんです。本当のことを言うと、欲の深い人は早く自己改造ができるんだよ。
だって手のつけられない暴れ馬でないと、千里を走る駿馬になれない。”
“とにかく、自分の改造しようとする人格や性格の目的を定めて、希望の種を高級な欲で蒔く。”

人は誰もが欲望をもっています。最近は「承認欲求」という言葉も浸透しています。

欲深いと思われることは周囲にマイナスの印象を与えることもありますが、すべての欲は悪しきものなのかと言えば、そうではなく、重要なのはその質だと中村天風は説きます。

ただ漠然と「お金持ちになりたい」「偉くなりたい」と渇望する欲望ではなく、純粋に自分の理想を思い描き、それを追い求める姿勢。これこそが「高級な欲望」であり、人を良い方向に変える力のあるものです。

次ページ中村天風が説く「ゴールデンキー」
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事