「理不尽に怒る人」に出会ったら思い出すべき言葉 大谷翔平にも影響を与えた成功をつかむ教え

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昨今はアンガーマネジメントの重要性が各所で指摘され、カッとなったら6秒間我慢したり、その場から立ち去ったりと、事を荒立てないためのテクニックが広まっています。

半世紀以上も前に中村天風が悟っていたことが、社会に浸透したということでしょう。

“憎らしい者なんていやしないよ。
いちばん憎らしいのは自分の心なんだ。”

他人の悪口を言ったり、誰かのことを憎んだり、恨んだり。そんな自分に気づき、我に返り、なんともいえない嫌な気持ちになったことは誰にでもあると思います。

人間ですからそれは仕方がありません。中村天風ですら、「私だってときどきハッと気がつくときがある」と語っています。大事なのは、そのあとどう考え、どう対処するかです。

それは自分の本心ではなく、悪魔のいたずらによるものととらえ、その悪魔を生み出してしまった憎たらしい自分を律する――これが中村天風の示す答えであり、中村天風は「気がついたら、ヒョイッと取り戻す」と述懐しています。

相手のことを恨んでも、罵詈雑言を浴びせても、軋轢がなくなることはありませんし、自分の心を清く保つこともできません。

「きょう一日、怒らず、恐れず、悲しまず」

このことを念頭に掲げ、自分の心を律していきましょう。

最後の決断はかならず自分で下す

はじめから新しいことをパーフェクトにこなせる人はいません。教えを受けながら、徐々に成長をしていきます。

しかし、ある程度からは、自分の意志で考え、必要なものを取り入れていくことが大切です。

中村天風のもとにも教えを乞う人が多くやって来ましたが、それを鵜呑みにすることについては、注意を促していました。

“たとえば、自分のわからないことを私に聞いて、それでわかっても、その後の経営は私がするんじゃないよ。あんたがするんじゃないか。いちいち聞きにこなきゃならないことだったら、あんたが経営するんじゃなく、今度は私がすることになるじゃないか。
他人に相談しなきゃわからないような仕事はするべからず。”
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