「理不尽に怒る人」に出会ったら思い出すべき言葉 大谷翔平にも影響を与えた成功をつかむ教え

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“ベストを尽くしてブーブー文句を言う人は
誰もいないんだからね。”

手抜きをしない。全力を尽くす。ものごとに取り組む際には、この姿勢が大事――中村天風の叱咤激励からは、こんなメッセージをくみ取ることができます。

まずは目の前の事に一生懸命取り組むということの大切さを教えてくれます。

“成るとか成らないとかってことを心で考えるな。為せば成り、為さねば成らないんだ。成るも成らないもあるか。為せばいいんだよ。”

こんな力強いエールもあります。

真の満足感や充実感は、一生懸命に励んだことによって得られます。

目先の成果や一時的な他人からの評価を気にせず、とにかく目の前にあることに対して、積極的に、全力で。その「ファイト」の精神が、人間の持つ信念の力を最大限に発揮するための「ゴールデンキー」であると中村天風は説いています。

未来を決めつけず、「自分ならできる」と信じよう

“成功した人は特別な生まれつきだと思う。
そこが大きな間違いなのだ。”

私たちは、過去に自分が経験したことや起こった出来事をもとに、「できる・できない」や「起こり得る・起こり得ない」を頭の中で想像して生きています。しかし、それにとらわれすぎないことが大切です。

またうっかり、自分を後回しにするところだった
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中村天風は、当時「不治の病」とされていた肺結核を患い、そこから奇跡の生還を果たしました。もちろん、病にあったときは、“稀代の哲人”として講演活動をする自分の姿など想像もしていなかったでしょう。

だからこそ、未来を早々に決めつけるのはよくないということを悟ることができたのだと思います。

誰もが不可能だと思ったことを成し遂げる人は、「自分ならできる」という揺るがざる信念があるものです。常識にとらわれて未来を決めつけてしまったら、それ以上前には進むことはできません。

今こそ、中村天風の言葉をきっかけに、自分のことをもっと信じてあげようではありませんか。

中村 天風 哲人(語録)

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なかむら てんぷう / Tenpu Nakamura

東京都王子で生まれる。本名は三郎。やんちゃな幼少期を過ごし、20代半ばに日露戦争の軍事スパイとして満州に赴任する。30歳のとき、当時「死病」だった肺結核を発病。「座して死を待つよりも」と欧米の哲学者たちを訪ね歩く。しかし望む答えを得られず、失意の帰路、吐血したカイロのホテルで「ヨガの聖者」カリアッパ師と出会う。そのままヒマラヤの麓まで行き、数年間の指導を受けて病を克服。日本人最初のヨガ直伝者といわれる。帰国後、1919年より講演活動を開始。波乱の半生から得た教えと独特な語り口で、多くの人を勇気づけ魅了する。その教えは「天風哲学」として皇族や政財界の重鎮、海外にまで影響を与えた。1968年逝去、享年92。

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