「嫌な上司」「不愉快な同僚」うまく距離をとる方法 周囲の「7割とはそもそも相性が悪い」の法則

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子どものうちは、社会性を身につけるための訓練として(それがどれほど役に立つかは別として)、みんなと仲良くする、という心がけも必要でしょう。

しかし大人になれば、むしろそれとは反対の訓練が必要なときがあります。

大人になると「避ける訓練」が必要

「相性の悪い」人に無理に合わせようとせずに、上手に避ける訓練です。

優しい人、いい人は苦しくても相手に合わせてしまいがちです。

とはいえ、距離を置くほうがお互いにずっとラクになり、人生が豊かになることもあります。

現在の社会では、「ありのままのあなたを愛してくれる人」と過ごす時間よりも、「あなたを好きではない人」の気を引こうとする時間のほうが長いことすらあるでしょう。

それを避けられないこともあるのがつらいところです。でも、だからこそ「無理に合わせよう」「合わせられない自分は社会人失格だ」などと考えず、お互いのために適度に距離を置く、という心がけはとても重要なのです。

職場での人間関係について考えてみましょう。

合わない上司や嫌な上司、不愉快な同僚は誰にでもいるものです。

そうした人びとと一緒に働かなければならないのは、大変つらいことです。

誰だって「相性の悪い人」はなるべく避けたいはず。でも職場では、なかなかそう言ってもいられません。

そこで、避けやすいものから難しいものへ、順を追っていくつかのパターンを見ながら、できること、すべきことをお話しします。

ケース1「合わない人」を避けやすい場合

まず、一緒に仕事をするわけではないが、気持ちよく交流できない人についてです。

職場の人との「人間的なかかわりや交流」を求めても、それを「拒まれる」「無視される」というような場合、その人とはやりにくいと感じることでしょう。

「人生をより幸福にしよう」と前向きに取り組んでいるあなたが、そのように思うのは当然ですし、ガッカリするのもわかります。

でも相手があなたの要望を受け入れないなら、それはもう仕方がないことです。

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