なぜ反原発運動は黙殺されてきたのか--偏見と無関心の厚い壁、「枠」を壊し反転攻勢

なぜ反原発運動は黙殺されてきたのか--偏見と無関心の厚い壁、「枠」を壊し反転攻勢

ロックバンドから着ぐるみまで、思い思いの格好の若者たちが、1万5000人集まった。4月、東京・高円寺で行われた反原発デモには、チェルノブイリ事故後の2万人デモ以来、日本では最大規模となる盛り上がりを見せた。

とはいえ福島第一原発事故後、ドイツでは25万人規模のデモ(表)が起こるなど海外の反原発運動はケタ違いだ。日本は当事国でありながら関心の低さが否めない。福島の事故前は、反原発デモの規模は数百人から数千人がせいぜい。国策である原発を前に反対派の声はかき消され続けてきた。

これまで国と電力会社は圧倒的な資金力で、時には商業施設や工場の建設だとウソの計画まで持ち出して、周辺住民から土地や漁業権を買収してきた。福島第一原発では漁業権を放棄させるため、推進派の医師や教師を漁協に加入させたという。各地の運動は買収が進むと沈静化するのが常だった。また、建設地周辺を除いては、大半の国民が原発問題に無関心で地元住民をサポートする動きが乏しかった。

反原発運動を支えるべき労働組合も本腰を入れていなかった。ナショナルセンターのうち日本労働組合総連合会(連合)は今年5月末に凍結へ方針転換するまで原発推進派、全国労働組合総連合(全労連)も原子力の平和利用には賛成だった。

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