「頭の中の日本語」が英語上達を邪魔している 英語漬け&日本語排除でみるみる変わる

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松村:心の中でShe is cute!と胸の内でつぶやくのが精いっぱいでしたけれども……。ただ、ITの専門学校のスタートが目前でしたし、切羽詰まっていたので、最短で英語のレベルを上げようと必死でした。

英語漬けの環境は、自分次第で日本でもできる!

安河内:日本にいると、日本語を完全にシャットアウトするのは、ほぼ無理ですが、「英語漬けの環境にしよう」と思い立ったら、自分次第でかなりの部分が実行できますよね。たとえば、新聞やニュース、テレビ、ラジオも全部英語に切り替える。パソコンやスマホの設定も英語にする。考えごとも英語で。聞こえてくる、目に入ってくる日本語はすべて英語に置き換えてみる……。夢でさえ英語で見られるよう、 I really need to see my dreams in English.と普段から呪文を唱えるとか(笑)。日本在住であっても、松村式の「丸ごと英語」を実践してみることを大推奨したいです。

松村:僕も夢を英語で見られたら合格だと思っていました。こうして、英語漬けの生活に追い込んで、日本語を介在させないクセをつけていきました。同時通訳を目指すのであれば、2言語を同時に使いこなす高等スキルも必要になります。でも、僕の場合はそんな高度なスキルはいっさい不要だったので、英語は英語で理解するよう努めました。

安河内:日本語を介在すると、どうしてもタイムラグが生じますからね。board of directorsを取締役会と変換せずに、そのままboard of directorsとしてとらえて覚えていく。そもそも、こういった役職なんかは、英語と日本語で区分けがばっちり合致しないことなども多い。senior vice presidentとかは、日本語にはないですものね。だから、もう英語のイメージで覚えてしまえと。

松村:はい。足の指全部を指すtoeというような日本の概念にないものもある。だから、その部分を見たら反射的にtoeと言えるようにする。そんなふうに意識していました。

*いよいよ専門学校もスタート。英語の授業についていくだけでなく、好成績の取得も目指す松村さんが継続した学習とは? 次回は6月25日(木)に掲載の予定。Don’t miss it!(お見逃しなく!)

(構成:山本航、撮影:宮園厚司)

安河内 哲也 東進ハイスクール・東進ビジネススクール講師

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やすこうち・てつや / Tetsuya Yasukochi

1967年福岡県生まれ。上智大学卒。予備校講師、教育関連機関での講演などで実用英語教育普及に従事。著書に『子どもの英語力がグンと伸びる最強の学習』(扶桑社BOOKS)など。

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