<朝食>
朝食によく登場するパンやコーヒー、サラダ、フルーツ、ヨーグルト、青汁、スムージーといったメニューは、すべて体を冷やす性質を持ちますので、この時期には向きません。
この時期の朝食に向くのは、お粥です。卵や野菜を入れて雑炊にしてもいいでしょう。そして朝はお腹いっぱい食べず、余力を残して昼食を充実させるのが理想です。
おかゆや雑炊は別として、食事はしっかり噛んで食べることを心がけます。パンをコーヒーで流し込むように食べると、胃腸に負担がかかります。消化に使われるエネルギーの無駄遣いは「気」の消耗であり、体の冷えにつながります。
<昼食>
昼食は体を温める魚、肉、卵など、タンパク質を多く含む食材とともに、ご飯、味噌汁などをしっかり食べます。
昼食が充実していないと、夕方に空腹を感じ、甘いものをつい食べてしまいます。砂糖は血糖値を上げて一時的に幸せな気分になるので、体も温まる感じがしますが、その後、血糖値が急激に下がり、体が冷えます。急激な血糖の上昇と下降は、やはり「気」を消耗します。
昼食 には「焼き魚定食」のようなメニューが理想ですが、難しいときは味噌汁に魚を入れたあら汁や、肉を入れた豚汁とご飯でもいいと思います。
ゆで卵やサラダチキンを利用するのもお勧めです。
<夕食>
夕食はなんといっても「鍋」がお勧めです。
まずは魚や肉をしっかり食べ、次に野菜、最後にご飯を入れて雑炊にすれば、理想的なメニューになります。温かいものをゆっくり食べることにより、食べすぎを防ぐこともできます。
寝室での「低体温症」に注意
夏の熱中症や脱水を予防するためにエアコンをきちんと使う、という考え方は、もはや常識になったといえます。しかし、意外に知られていないのが、冬の低体温症や就寝中の冷えによる健康トラブルです。
低体温症とは深部体温(内臓の温度)が35℃以下になり、正常な体の機能を保てなくなる状態です。最悪の場合、意識障害などを起こして死に至ります。
室内で亡くなるというと夏の熱中症が浮かぶかもしれませんが、低体温症は日中は18℃以下、夜間は15℃以下の室温で発症しやすく、7割以上は室内で起こっています。その多くは65歳以上の人です。
冷えを自覚される方はとても多く、日中はさまざまな対策を講じている方がほとんどです。しかし、夜の寝室の環境にはほとんど無頓着で、せいぜい温かい布団や寝具を選ぶくらいです。
大抵は、「寝るまでエアコンをつけて部屋を温め、寝るときに切る」という感じではないでしょうか。
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