現代社会は無数の「システム」から構成されている。システム化は現代科学技術に根差した自然な流れであり、また個々の技術分野の発展を促している。同時にシステム自体は目に見えない。このためその働きを理解することは難しく、それを作ることはもっと難しい。見える要素や部品と、見えないシステム原理を結び付けるのが「システム科学技術」であり、手作りの「匠の技」を尊重する日本は、システム化で後れを取っていると編者は指摘する。
インターネットやハイブリッドカー、ICカードなどさまざまな技術や製品をシステムの側面から論じることを通じ、日本のシステム技術の現状を検証。システム化で日本の進むべき方向を探る。
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