つんく♂:オリンピックを目指すようなアスリートは、睡眠や食事以外はほぼ練習に費やすわけでしょう。それでも世界ランキングどころか、日本の上位にも入れない人たちはたくさんいる。
トップに立つような人たちの努力は、それこそとてつもないものです。でも、彼らは夢中になっている。やっぱり好きだから、たとえ誰かに止められてもやるっていうのは、たしかにあると思います。
好きなこと、夢中になれることを学べる「場」が重要
孫:同時に「こんなに頑張っているのに、どうして結果がともなわないんだろう」という気持ちも、すごく重要ですよね。
頑張ればどうにかなる世の中なら、そこで終わってしまうけど、そうじゃないからこそのおもしろさもあると思います。
努力でなんでも突破できれば、工夫は生まれませんから。
つんく♂:勉強って、問題だけ解けばいいわけじゃないですよね。学んだことを使って、何をするかが大事なわけで。
孫:その通りだと思います。
だから僕は、究極のところ、学校に行く・行かない、勉強をする・しないも本人の自由だと考えています。
それよりも、好きなことを学べる社会環境づくりのほうが大切だと思っています。
*このシリーズの1回目:「仕事で成功するのはプロか天才か?」意外な結論
対談場所:Rinne.bar/
リンネバー
お酒を飲みながら、カジュアルにものづくりが楽しめる大人のためのエンタメスポット。廃材など、ゴミになってしまうはずだった素材をアップサイクル作品に蘇らせる日本発のバー。
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音楽家、TNX株式会社代表取締役。1988年にシャ乱Qを結成、1992年にメジャーデビューし「シングルベッド」「ズルい女」など4曲のミリオンセラーを記録。1997年より「モーニング娘。」のプロデュースを開始し、1999年には「LOVEマシーン」が176万枚以上のセールスを記録。「ハロー!プロジェクト」をはじめ数々のアーティストのプロデュースやサウンドプロデュースを手がけ、現在JASRAC登録楽曲数は2000曲を超える。2015年、喉頭がんにより喉頭全摘手術を受けたことを公表。2020年にメディアプラットフォームnoteにてコラムをスタートする。現在はハワイに拠点を置き、国民的エンターテインメントプロデューサーとして幅広く活躍中。
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そん たいぞう / Taizo Son
日本の連続起業家、ベンチャー投資家。大学在学中から一貫してインターネットビジネスに従事。その後2009年に「アジア版シリコンバレーと言えるようなスタートアップ生態系をつくる」という大志を掲げ、ベンチャー投資活動やスタートアップの成長支援事業を開始。そして2013年、単なる出資に留まらない総合的なスタートアップ支援に加え、未来に直面する世界の大きな課題を解決するための有志によるコミュニティMistletoeを設立。
社会に大きなインパクトを与えるスタートアップを育てることをミッションとしている。