孫:僕が言いたいのは、つんく♂さんもご著書(『凡人が天才に勝つ方法』)で書かれていたように、自分がやりたいこと、好きなこと、中2のとき憧れていたことをやればいいということなんです。だから、やりたくない勉強なんて、無理にやらなくてもいいと思っています。
つんく♂:とはいえ、僕が今10代のアイドルたちに「学校の勉強が嫌いなんですけど」って言われたら「最低限はやれ」ってアドバイスしちゃうと思います。
孫:それも間違いではないと思います。僕なら「やらなくていいんじゃない?」って言っちゃうと思いますけど……。
「本当に困ったこと」があれば、人は自然と学ぶ
つんく♂:たとえば、うちの子どもたちは、幼い頃からハワイに住んでいるから、英語は話せるけど、漢字が弱い。なので、日本に帰ってきても漢字が読めないから、電車やバスに乗るのが怖いそうです。それを思えば、やはり基本的な学力は必要なんじゃないかと思うんです。
孫:あとからでも、本人が本当に困ったと感じれば、自然と勉強して覚えると思うんです。そのときでいいじゃないかと僕は思うんですよ。
つんく♂:たしかに、学ぶことの目的意識もあるし、やらされるよりは楽しめそうですよね。
孫:本当につらいなと思ったら、絶対、人ってみんな何か工夫すると思います。