スエズ運河通過の商船数、21年の座礁事故後最少 他の海上輸送ルートへのシフトが進んでいる

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地中海と紅海を結ぶスエズ運河を通過する商船の数は、約3年間に起きた大型コンテナ船「エバーギブン」が座礁して航路をふさいだ事故以降で最少となった。紅海付近の船舶への攻撃により、より時間とコストがかかる他の海上輸送ルートへのシフトが進んでいることが浮き彫りなった。

国際通貨基金(IMF)とオックスフォード大学が運営するデータプラットフォームによると、ばら積み貨物船とコンテナ運搬船、タンカーのスエズ運河通過数の7日移動平均は14日に49隻まで落ち込んだ。1年前は70隻で、2023年6月下旬のピーク時には83隻に達していた。

スエズ運河の通過船舶が減少する一方で、アフリカ南端の喜望峰を経由するルートを通る船舶は増加している。

原題:Suez Canal Traffic Drops to the Lightest Since 2021 Ship Logjam(抜粋)

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著者:Brendan Murray

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