イランが紅海に駆逐艦派遣、米軍の動きを受け アメリカ海軍がフーシ派のボート3隻を攻撃

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米海軍がイエメンの親イラン武装組織フーシ派のボート3隻を攻撃したのを受け、イランは紅海に軍艦を派遣した。世界貿易に不可欠な航路の安全確保という米政府の目標を複雑にし、緊張が高まる恐れがある。

イラン国営メディアは、駆逐艦アルボルズが1日に紅海とアデン湾をつなぐバベルマンデブ海峡を通過したと伝えた。任務に関する情報は言及しなかった。

米主導の多国籍部隊に対する挑戦か

前日の米海軍の行動を受けてイランが紅海に駆逐艦を派遣したことで、世界貿易の約12%を扱う紅海ルートは非常に不安定化する。この動きは、イエメンの首都サヌアや紅海のホデイダ港を含む同国北西部の一帯を支配するフーシ派による船舶への攻撃を阻止するために先月設置された米主導の多国籍部隊に対する挑戦と見られる。

フーシ派の代表団は、デンマークの海運大手APモラー・マースク所有のコンテナ船を攻撃した際に乗組員数人が米海軍に殺害されたのを受け、テヘランで当局者と会談した。マースクは状況を把握するため、紅海での全ての輸送を48時間停止した。

フーシ派のサリー報道官は、フーシ派メンバー10人が死亡したか行方不明となっていると説明。イエメン人とアラブ人、イスラム教徒に対し、米国の行動拡大に立ち向かうため、あらゆる選択肢を用意するよう呼び掛けた。

関連記事:

  • フーシ派ボート、米軍が沈没させる-海運マースクは紅海通航を停止

原題:Iran Dispatches Warship to Red Sea After US Sinks Houthi Boats(抜粋)

--取材協力:Onur Ant.

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著者:Sam Dagher、Arsalan Shahla

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