まさに英語は話せて当たり前だといえるでしょう。そのうえでMBAでは、経営人材としてのポテンシャルや経験、スキルを伸ばしていきます。
つまり海外で働くには、英語ができないと話にならず、そのうえで「あなたは何ができますか?」「あなたの付加価値は何ですか?」が問われる、ということです。
そしてその付加価値をどこに求めるか、については冒頭で申し上げた、どの国や地域で、そういった生活を送りたいのか、を考える必要があります。
例えば、会計や法律といっても会計士や弁護士として専門職レベルで仕事をすることを想定しているのか、一事務員で想定しているのかや、勤務先を日系を前提とするか、現地企業を前提とするかなどによって、どのスキルをどこまで突き詰めるかは異なります。
さらにいうと国や地域によってそもそも日系という選択肢があるのか否か、という問題もあります。
INさんの現状を鑑みると、おそらくですが、まったくの現地企業にいきなり飛び込み、現地のみで完結する仕事を最初から探すというのは非常に難しいと言わざるをえないでしょう。
やはり日本との何かしらのつながり、それは日系企業であったり、または日本企業や日本人を相手に(少なくとも業務の一部で)商売をしている企業を前提とするのがよいかと思います。
「これだけやれば安心」というものはない
そのうえで、どの分野に注力するべきかを考えたほうがよいのですが、何事も「これだけやっておけば安心」になる、確実な分野やスキルはありません。
であるからこそ、自分で分野を絞り、なるべく早くその分野に注力する、ということが大切なのです。
例えば、現在のお仕事であるメーカーの営業事務ですが、何のメーカーかはわかりませんが、その分野における製品や開発、営業などに誰よりも詳しくなり、同業他社からお声がかかるくらいのレベルを目指すことだって選択肢としては十分あるのです。
むしろ、実務経験がないのに勉強しただけ、資格を取っただけではどこも雇ってくれないのは、海外だけでなく日本においても同様です。
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