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2024年はビットコインが大荒れの年になりそうだ ETF承認はバブルゲームの「終わりの始まり」

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  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
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競馬である。

昨年引退した世界最強馬のイクイノックスは、シルクホースクラブから50億円で社台グループに売却された。これで一口馬主はいくら儲かっただろうか。「募集時は4000万円だったから、グロス(全体)で125倍になった」ということだが、これは実は大損害だ。

イクイノックスの一口馬主はもっとお金をもらえた?

以前のこの連載で書いたように、もしイクイノックスを種牡馬としてオークションにかけたら、おそらく200億~400億円の間で決まったと予想する。種牡馬を所有することは普通の馬主のように道楽だけではできないし、配合相手もあるし、シンジゲートを組むのが普通である。

だが、個人馬主であった場合には、繋養先と共同保有という形がとれる。いずれにせよ、馬主生活を送っている人々にとってはオーナーブリーダーになることが一番の夢だから、「経営は任せても大株主であり続けたい。それでこそ自分の馬、自分の馬の子供、孫」というとてつもない夢が広がる。

しかし、一口馬主はクラブの決定に従うしかない。シルクと社台グループはファミリーだから、愚痴りたくても、仕方がない。むしろ、イクイノックスをたった4000万円で売ってくれたこと、当歳や1歳時を中心とするセレクトセールというセリで「3億や4億は当たり前」という世界で馬主に売ることもできたのに(イクイノックスは当歳時、そこまで評価されていなかったはずだが)、クラブに安く売ってくれたことに感謝しなければいけないから、仕方がないのだ。

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