6月8日、藤川投手は、正式に四国アイランドリーグplus・高知ファイティングドッグスの入団会見に臨みました。背番号は「11」に決定。
非常に気の早い話ですが、藤川投手の場合、ファイティングドッグスとの契約が切れると、フリーエージェント扱いとなって各球団の交渉が可能になります。今回、獲得オファーを出して、実際に交渉テーブルに着いた阪神タイガースも含め、各球団は引き続き、藤川投手の動向をマークしていくことでしょう。
男気の強い藤川投手は、地元高知同様、自分が育った場所である阪神タイガースへの愛着も強いように思えます。しかし、アスリートとしてのプライドもあるので、自分の力を不安視する声のあるタイミングでチームへ合流したくないという思いも、実は並立しているのかもしれません。
転んでも、ただでは起きない
藤川投手が、四国アイランドリーグでのピッチングにより完全復活をアピールすれば、右肘不安のある投手を獲得することに対する不透明さやリスク感覚が減って、市場価値が再び高まることでしょう。
そして高い評価を得られれば、投手としてのプライドも保たれます。一石を投じたことが、二鳥どころか、三鳥にも四鳥にもなって返ってくる可能性があるわけです。まさに「転んでも、ただでは起きない」ですね。
8日の会見で藤川投手は、「新しい人生のスタートとしては最高のスタートを切れたと思います。自分が決断するときには迷わない、後悔しない決断をすることが自分の軸になっています。それが周りの人から見れば、普通ではないのかもしれませんが、前向きに新しいものを目指しながら、日々努力をしたい」と意気込みました。
スポーツ選手でない私たちでも、藤川投手のような気概を保ち続けるためのアンガーマネジメントテクニックがあります。それは、「セルフストーリー(別称、未来予想図」)というもの。
内容としては、 理想とする自分像を将来の目標に定め、理想に向かって歩んでいく自分が主人公のストーリー(成功物語)を書き出し、書いたことを実践していくためのテクニックです。このテクニックの大きなメリットは、物語の主人公である自分は、理想の未来に到達することを思えば、どんな困難にぶつかったとしても「成功のための糧」として乗り越えていけると考えられるようになることです。
テクニックの使い方(やり方)としては、「理想の自分像」をゴール地点に設定し、これから起きることや、困難を乗り越える方法、自分が行う努力などを時系列に書き出していきます。折れ線グラフが、スタートからゴールまで右肩上がりになるようなイメージで、力強いストーリーを描きましょう。短期目標(1年ぐらいのスパン)を設定すると、やりやすいかもしれません。
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