A:以前、スタッフがブライダル関係の仕事を受注したのに、子どもの運動会と重なったからと言って降りたことがあったの。
今回だけは仕方ないと代役を立てて乗り切ったのに、同じことがまたあって。辞めてくれと伝えざるをえなかった。
見習いたいのは元祖サロネーゼ
C:実は私、あるサロンの仕事をしていたママ起業家時代があって。
それまで超厳しい男性社会で働いていたから、そこから外れたところでゆるく働こうと思っていたんですよ。でも結局、そんなゆるい社会はありませんでした。
ママだろうとなんだろうと、甘えを断ち切って、成果や結果を出さないと認められない。個人的には、まず仕事の成果をきちんと出せるハイキャリアママを世の中に発信していったほうがいいと思う。
A:メディアも安易な持ち上げはしないでほしい。ある人材会社が2015年は「ママ起業」ならぬ「ママ喜業」が来ると予測したんだけど。
B:やめてほしい。喜びをシェアしたいなんて言う人が増えるだけ。
C:母や祖母、叔母たちも家で教室を開いているんだけど、今のサロネーゼと違って地に足が着いている。夫に先立たれても、コミュニティーがあるから自分の居場所があるし。
話は変わるんだけど、私、家事育児を手伝うというレベルでなく、生活の一部として男性が分担する社会になったら、プチ起業家は減ると思うんだけど。
――どうしてですか?
C:自分の負担が重すぎるという欲求不満や満たされない思いが、プチ起業に向かっているケースもあるのではないかと。
B:それはあるかもね。私のように、専業主婦をやろうとしたけど、どうしても無理という人もいるけど。
C:キャリア女子に専業主婦をやれというのは無理ですよ。これからは経済的に働かないといけない人が増えるし。
扶養控除の制度がなくなれば、地に足が着いた仕事観を持つ人が増えるような気がしません? 自分の夫が病気になるといった事態は自分には起こらないと考えている女性は多い。
B:稼ぐことが自分事になっていないから、プチ起業でキラキラできるのかも。もし自分が子どもを食べさせないといけないとなったら、必死にやるでしょう。
A:ある男性経営者が、最初の一歩を踏み出すことについては、女性たちはまだまだだけど、そこをクリアしたら、経営の仕事は女性に向いているかもしれないと言っていた。手堅く安全に事業を進めようとするから。
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