災害時トイレ「3つの深刻な問題」解決のポイント 被災していない私たちができることとは?

✎ 1〜 ✎ 7 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

東日本大震災では、トイレが使用できないことが日常生活の動作能力低下につながることが指摘されました。

このような場合、トイレへの声かけが効果的です。他人から一緒に行きましょうと呼びかけられると、重い腰を上げるきっかけになります。高齢者にとっては定期的にトイレに行くこと自体が運動機能を維持・回復するうえで重要になります。

給水車と自家発電機を駆使することで避難所の屋上に水をポンプアップし、あたかも水洗トイレが復旧したように準備して、高齢者が安心して水洗トイレを使えるようにした事例もあります。

西日本豪雨の避難所。給水車と自家発電機を駆使することで水洗トイレのような状況を作った(写真:NPO法人日本トイレ研究所)

トイレに行くときは必ず複数人で

4)明るいトイレ環境づくり

子どもにとって不特定多数の大人との共同生活を怖いと感じる場合もあります。

東日本大震災の避難所でヒアリングをしていたとき、子どもたちからトイレにステッカーを貼りたいというリクエストがありました。明るいトイレ環境づくりをコンセプトに、避難所となった校舎のトイレに簡易なステッカーを一緒に貼りました。

東日本大震災の避難所のトイレにステッカーを貼る男児(写真:NPO法人日本トイレ研究所)
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事