映画公開「シルバニアファミリー」人気が続く背景 SNSでバズり、展示会やポップアップストアも
そんなシルバニアファミリーの歴史は長く、1985年に玩具メーカー・エポック社から発売開始された。
もともとは「野球盤」など男児向け玩具が有名だったエポック社だが、初の女児向け玩具として発売されたのが、シルバニアファミリーだった。
子どもたちに温かみを感じてもらうために、人形たちには手触りをよくするフロッキー加工がほどこされ、ハウスや家具、人形の衣装は1990年初頭を意識して作られた。本格的なジオラマで遊べる世界は女児の心を掴み、シルバニアファミリーは瞬く間に大ヒットした。
当初はシルバニア村のみの玩具だったが、その後はシルバニア村とは別の場所を舞台にした「アーバンライフシリーズ」も加わり、おしゃれな衣装のファミリーや、家具のデザインも増えていった。
赤い屋根の大きなお家の大ヒット
そして、1995年には第2次ブームを迎え、4方向から遊べる「赤い屋根の大きなお家」が大ヒット。累計100万個を売り上げた。また、2000年代に入ると、新しいファミリーや家具シリーズも増え、2007年からは現在のシルバニアファミリーの主人公となる「ショコラウサギファミリー」が登場する。
今でも世界70以上の国と地域で愛され、累計販売数2億個を超えるくらい、シルバニアファミリーは発売当時から親子3世代に支持されている。SNSで話題になる前から、安定した人気を誇っているのもシルバニアファミリーの特徴だろう。
発売当時から現在まで、人気を維持しているシルバニアファミリーだが、アニメ製作にも注目したい。
日本でのシルバニアファミリーのアニメ製作は2007年からスタートすることになるが、 3DCGで挑んだアニメーションは全3話で製作が終了。おもちゃと比べて、アニメ製作は順調とは言えない状況だった。
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