あややでも話題「ティセラ」時代先取りスゴい戦略 CMはDAPUMPやポルノなど豪華アーティスト揃う
「桃色片想い」や「ね~え?」など、松浦亜弥のキュートなCMで話題を呼んだ「ティセラ(TESSERA)」を覚えているだろうか。
ティセラは、資生堂が1995年3月から2006年まで販売していた、ヘアケア製品のブランドだ。「香り」が特徴のヘアケア製品として売り出され、松浦亜弥などシリーズごとに起用される旬のアーティスト、アーティストのイメージとリンクする香り、またパッケージに記載された語呂合せの香りのナンバー(「ローズ」123(ひみつ))などは10代の心を見事に捉えて大ヒットした。
かわいいCMが印象的だった松浦亜弥のCMはいまから20年ほど前に溯り、すでに製品の販売も休止しているものの、SNS上ではいまでも販売復活を望む声が聞こえてくる。
今回はそんなティセラの歴史を振り返りつつ、若者の心を摑むプロモーション戦略について考察しようと思う。
1995年発売時の初代のイメージキャラクターはEAST END×YURIとdosだった。その後PUFFY、SPEED、DA PUMP、T.M.Revolution、hiro、楽曲提供でCHARAと、新商品が発売される度に人気のアーティストが出演。2002年発売の「胸キュンピーチ」を皮切りに、松浦亜弥が2004年までティセラのイメージキャラクターを務めた。ティセラは常に旬な楽曲とアーティストのイメージ沿ったCMの世界観で、1995年の発売当初から人気を博した。
買いたくなるような旬な香り
ティセラの「香り」も若者から支持を集めた理由の1つだ。
特に若い女の子達は、1990年代のアーティストブームによる「カッコいいこと」への憧れが強かったが、2000年代に入るにつれて徐々に「カワイイこと」への肯定や意識へとシフトチェンジしていった。
これはティセラの「香り」にも反映されている。1990年代はシトラス系の香り、または柑橘系やマンゴーといった個性的でフルーティーな香りといった、男女兼用で使えるようなユニセックスな香りが目立っていた。
だが2000年に入るにつれてピーチやベリー、チェリーなど一気に甘い香りが人気を博すようになった。2000年代に発売されたティセラのシャンプーからも、まさにこうした甘酸っぱい香りが漂っていた。
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