"アナウンサー×いかめし社長"今井麻椰の二刀流 現実とのギャップに苦しんだ先で見つけたもの

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そんな生活が1年ほど続き、「もう辞めた方がいいのではないか」と思うことも増えたのですが、もし辞めるならできることを全部やってからにしようと思ったんですよね。

もう少し気を楽にして、自分がやりたいことを全部やって失敗して「やり切ったな」と思って次に進んだ方が新しい未来が開けるかなって。

そこで、自分だからこそできることは何かを考えてみることにしました。そしてたどり着いたのが、「時代に適応することで家業を守る」こと。

持続可能な経営を模索

10年先を想像すると、家族でデパートに行って買い物する……という生活も変わっている可能性がある。そう考えると、催事場は10年後にはなくなっているかもしれない。

全国の催事場で販売するのは「いかめし阿部商店」の伝統的なスタイルだけれど、この形態がなくなった時に生き残る方法を考える必要がある。

今は全国の催事場に職人が転々として現地でイチから手作りしていますが、家に帰れずすごくハードなんですよね。そうなると、若い人たちもやりたがらない。

将来的な顧客ニーズや事業継承を考えると、伝統をそのまま守り続けるのは難しい。

味や品質は保ちながらも時代に合わせて持続可能な形にしていくことで守る方法を、今検討している真っ最中です。

(写真:Womantype編集部)
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