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「火の技術」を手にした人類が大発展した深い理由 生命と科学技術の進展の基礎はここにある

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  • 左巻 健男 東京大学非常勤講師。元法政大学教授、『RikaTan(理科の探検)』誌編集長
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空気は、生物の呼吸や植物の光合成に深く関係しています。

また、物が燃える、金属がさびるなど、物質の変化にも関係しています。

空気の成分と、ほかの物質との反応の違い

空気の各成分は、性質に違いがあります。

【酸素】
ほかの物質と反応しやすい性質(酸化力)を持っています。

生物の呼吸や物の燃焼に不可欠の気体です。水に少しは溶けるので、水中で魚などの生物が生活できます。酸素吸入などの医療用や鉄板の溶接用にも使われています。

成層圏にあるオゾン層を構成する「オゾン」というガスは、酸素原子が3個結びついてできた分子です。

酸素原子が2個結びついた酸素分子よりも酸化力が高いため、高濃度のオゾンは人や生物には有害です。

【窒素】

ほかの物質と反応しにくい性質を持っています。

食品は酸素によって変質しやすいので、これを防ぐために、食品を入れた容器中に窒素を充塡することがありす。

高温では酸素と結びついて一酸化窒素や二酸化窒素などの窒素酸化物をつくります。これらは人間に有害です。

【二酸化炭素】

光合成の原料です。植物は、光合成で太陽光のエネルギーを利用して、水と二酸化炭素からデンプンなどをつくって成長します。

空気中の二酸化炭素は、生物の呼吸のほかに、火山の噴火、石油・石炭や天然ガス、木材などの燃焼によって空気中に放出されています。

【アルゴン】

ほかの物質と反応しない気体です。そのため、空気中にひっそりと存在し、1894年になってやっと発見されました。

反応性に乏しいことから、ギリシア語の「なまけ者」にちなんで名づけられました。

アルゴン、ネオン、ヘリウムは、「貴ガス」と呼ばれます。かつては「希ガス」と呼ばれていました。

しかし、アルゴンのように大気中にたくさんあって「希なガス」とはいえないものもあります。

またこれらのガスが、英語では「(別の元素と反応しない)高貴な元素」と呼ばれているので、それまでよく使われていた「希ガス」を「貴ガス」と書くようになりました。

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