歌舞伎町で1泊10万円「高級ホテル」は成立するか? 68歳総支配人が説く国内ホテルの「生き残り策」

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――改めて歌舞伎町という立地をどのように捉えていますか。

歌舞伎町の捉え方は日本人と外国人で違うと思う。私も歌舞伎町を通って、「ここで高級ホテルは成立するのか?」と思ったこともある。

しかし海外の宿泊客からは「ファンタスティック」と言われた。外国人にとって、新宿はなんでもあるアトラクティブ(魅力的)な街。ネオンがきれいで、ゴールデン街や思い出横丁はSNSで投稿されている。それらを求めて外国人は新宿を訪れる。ベビーカーを押してファミリー層が歌舞伎町を出歩いていたりする。

日本人には「歌舞伎町の壁」を感じる

日本人はもちろんインバウンド客にも人気の歓楽街・歌舞伎町(撮影:梅谷秀司)

一方で日本人には、日々歌舞伎町が(トー横キッズなどの)ニュースで取り上げられていることもあり、「歌舞伎町の壁」を感じる。ホテルの中にいれば別世界だが、行きと帰りは歌舞伎町を通らないといけない。

――レストランの動向はいかがでしょうか。

景色の良さなどをアピールして足を向けてくれるようにしていきたい。また逆に歌舞伎町の壁があるからこそ、「隠れ家でいいね、おいしいね」と言ってもらえる。そういったお客様に知り合いの方などを連れてきていただいて、知る人ぞ知るレストランになっていきたい。

海外から来た宿泊客はわざわざ日本でフレンチは食べない。長期滞在する人に食べたいと思われるようなレストランにしたい。ブランドイメージを下げないようにしつつ、あの手この手でPRをしていく。

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